2013年9月22日
秦野斎場 老朽化による設備改修について
神奈川県秦野市曽屋1006番地にございます「秦野斎場」は神奈川県秦野市、伊勢原市に住民登録(住民票)がある故人様が利用される秦野市伊勢原市環境衛生組合が運営管理を行っている公営の火葬場になります。
現在秦野斎場は、昭和51年9月に火葬炉3炉と待合室3室で供用を開始し以降その後の火葬需要の増加から平成5年に火葬炉を2炉増設をし、平成10年に待合室を2室増設し現在までに火葬炉5炉、待合室5室の体制で運営をしています。
施設建設から今年で37年が経過し、火葬炉設備については建物自体の長年の老朽化や建物の一部に劣化等が見られるなか適宜修繕や補修を行い機能の保持に努めていますが今後の高齢化の進展に伴う火葬件数の増加が考えられ近い将来には現状の火葬炉5炉体制での円滑な対応が困難になることが予想されます。
このような秦野斎場の現状と課題を踏まえ老朽化が進む施設及び将来需要への的確な対応を図るために「秦野斎場施設整備基本計画」を策定し、秦野斎場の増築及び既存建物の改修を進めることになりました。
この「秦野斎場施設整備基本計画」によりますと火葬炉数は8炉、待合室は8室に増築になります。
増築、改修する建物の規模等については
新たに増築される増築棟は2階建てとなり、改修される建物は既存の待合室がある待合棟(平屋)になります。
増築、改修計画についての概要は
[第 1期工事] 増築棟建設
現秦野斎場の敷地内にある既存の火葬棟、及び待合棟において通常の火葬業務を継続していきながら増築棟を新たに建設していきます。
新たに新築される増築棟は、1階に火葬炉 8炉(うち1炉分は予備スペースのため確保になります)、2階に待合室 4室を備えた施設となります。
[第 2期工事] 既存待合棟改修、既存火葬棟解体撤去
増築棟の新設完成後は、増築棟にて火葬業務を移転継続していきながら既存待合棟を改修し、既存の火葬棟は解体撤去していきます。
駐車場及び外構整備については
増築棟及び既存待合棟の建築工事等が完了後、施設( 火葬炉 7炉、待合室 8室 )の運用を開始していきますが、引き続き来場者、またご会葬者の方々等の利用動線を確保しながら駐車場及び外構の整備工事を実施していきます。
工事の期間については
平成 31年度には火葬需要件数が 2,550件を超えると想定されるため、平成 28年度から平成 30年度にかけて工事を行う予定です。
「秦野斎場施設整備基本計画」については秦野市伊勢原市環境衛生組合のサイトにてお知らせしています。
http://www.hadanoshi-iseharashi-kek.or.jp/hs_update-plan.html
秦野斎場の増築、改修計画については(資料)
http://www.hadanoshi-iseharashi-kek.or.jp/hs-update-plan_basic-plan-data01.pdf
ご葬儀式場につきましては
現在の秦野斎場には葬儀式場は設置されていません。これは昭和50年以前の葬儀は自宅で行われることが一般的であったことによることや昭和50年以降、自宅葬が減少し民間の葬儀式場で行うことが主流となってきたことや両市の区域内には民間の葬祭業者が多数存在するうえ式場を設置することにより秦野斎場の施設規模及び建築工事費が増大することなどのことから葬儀式場は設置しないものとしています。
動物炉につきましては
秦野斎場の用途地域は工業地域のため「秦野市ペット霊園に関する指導要綱」では動物炉などの設置ができない用途地域に指定されていること、敷地面積に余裕がないことなどから秦野斎場に動物炉を設置することは非常に困難であり、そのため現状は民間の動物処理施設に委ねていることから今後も同様に行い、動物炉を設置しないものとしています。