2015年8月30日
かわさき北部斎苑 火葬炉前のお別れについて
神奈川県川崎市に住民登録(住民票)がある故人様がご利用される葬儀式場を併設した神奈川県川崎市高津区下作延6丁目18番1号にございます公営の火葬場「かわさき北部斎苑」ですが、現在かわさき北部斎苑として施設の完成から30年あまりが経過し全般的に施設設備が老朽化していることから平成24年度から段階的に大規模改修工事を実施しており、改修工事による火葬件数縮小の影響と安定的な斎苑運営を行うためにより、火葬炉前での故人とのお別れができない状態となっています。
かわさき北部斎苑
かわさき北部斎苑 炉前ホール
ここでいう「火葬炉前でのお別れ」とは、火葬場にお棺が到着してご火葬されます火葬炉の前にてご葬家やご参列者の皆様がお棺のふたを開けて故人とのご対面や、副葬品(お棺にお入れしてあげたいもの)をお入れしたりすることです。
大規模改修工事を実施している期間中はこの火葬炉前でのお別れができない状態です。ただお棺のふたは開けないで、棺のふた上部にあります小窓を開けてのお顔の確認はできます。
このご対面やお花などの副葬品をお入れしていただく最後のお別れをされる場面としては、ご自宅や葬儀式場、ご安置場所などになり火葬場へとご出棺されるケースとなりますが、今日のご葬儀のさまざまなかたちの中には、直葬や火葬式といったご火葬だけをお執り行うご葬儀の形式も増えてきています。
ご火葬だけを希望されるご葬家やご参列者の中にはご対面やお別れを十分にすることが無くご火葬日当日を迎えてしまうこともございます。中にはご火葬日当日に火葬場で待ち合わせをするご葬家様もいらっしゃいます。
火葬場でご遺族、ご親族が待ち合わせをされるケースでは、最後のお別れをするタイミングは火葬場の火葬炉前になることが多くなります。
一方火葬場としてはこういった火葬場での最後のお別れというのは、葬儀としての宗教儀礼、セレモニーや告別式(最後のお別れを含む)などは終了しているものとして火葬場に到着しているという認識がされているように思われます。そのため火葬場でのお別れはできないという火葬場でのスタンスが存在します。なぜなら火葬場はご火葬をする場所であり、また川崎市のような世帯数が多い管轄の火葬場では扱う火葬件数も非常に多くなってきます、一方ご葬家側としてはやはり最後のお別れは心行くまで、といった心情やご希望もございますのでどうしても時間制限が生じてしまいます。
ご火葬だけを執り行うご葬儀をご希望されるご葬家様も今日のお葬式では多くいらっしゃることから火葬炉前でのお別れはできないという火葬場も対応は柔軟になりつつあります。
お別れができる火葬場、できない火葬場、時間や人数などの制限を設けているところ、また火葬場の混み具合によってや事前に申請しなければならないなど、対応はさまざまです。
今日のご火葬だけを執り行うといったご葬儀の形式があまり広く認知されていなかった時代では、お葬式といえばみんなが集まって送り出すという1つの決まったスタイルでお葬式を執り行いその中で最後のお別れをし火葬場に到着してからの火葬炉前でのお別れは今のように大きく取り扱われることはなくきていたのかも知れません。
こうした故人との最後のお別れをする場所として、かわさき北部斎苑では火葬場に葬儀式場を併設しています。
比較的安価にてお別れをする場所として、また宗教儀礼を執り行える場所として葬儀式場を提供していますので、心行くまで十分なお別れをご希望されるというのならば葬儀式場をお借りすることがよろしいかと思います。
もうひとつの川崎市の公営斎場、かわさき南部斎苑では火葬炉前でのお別れはなく火葬炉前に移動する前に告別ホールというのがありそのホール内にて最後のお別れをすることができます。
かわさき北部斎苑大規模改修工事の実施前ではこの火葬炉前での最後のお別れはすることができていましたが改修工事終了後にまた工事前のように火葬炉前で最後のお別れができるかどうか、また告別ホールなるものができるのかどうかは今のところはっきりとはわからないといったところです。
