2015年1月15日
家族葬につきまして
ご葬儀の多様化が進む中、「家族葬」ということばをご葬儀の様式として今日、多く耳にするようになりました。
ご葬家様のなかには、
「家族葬をしたいのですが、料金はいくらぐらいになりますか。」
「家族葬だと、祭壇はどうなりますか。」
「家族葬だと近所の方に来てもらったらダメなのですか。」
というさまざまなお声がございますが「家族葬」というものには、はっきりとした定義がありません。
『家族葬』、その多くの解釈としまして「家族のみで行うお葬式」をさしていうこともあれば、「家族と親戚のみで行うお葬式」をさすこともあり、ときには「家族葬」と言いながらも親しい友人などもご参列する事もございます。
そして、「家族葬」というのはご葬儀費用の安いお葬式スタイルだと思っておられる方も多くいらっしゃると思います。
また葬儀社によっても「家族葬」の定義はあいまいで、おそらく「あまり多くの人に声をかけず、親族や身内などが中心で行う葬儀」というように捉えていることが多数だと思います。
たとえば、ご葬儀をされる喪主家族間でも、家族や親戚だけのご葬儀をとお考えの方もあれば、近所の方には来ていただきたいと思う方もいらっしゃると思います。
このご葬儀にご参列をされる会葬者の規模や人数によってもお葬式においてするべき配慮が違ってきます。
家族や親戚だけなら会葬返礼品(御礼品)は不要だと考えるでしょうが、たとえご近所だけでも他人様に来ていただくなら会葬返礼品(御礼品)をご用意された方がよろしいでしょうし、このほかにも家族や親戚だけなら受付などの記帳をする必要はなくなってくるでしょうし、ご近所にも来ていただくならそういった記帳のご用意も必要になってきます。
つまり、家族間でも大切な方をどのように送ってさしあげるのか、だれにお越しいただくのかをお互いに話し合い、きちんと統一しておくことが大切になります。
おそらくこの『家族葬』という言葉をつくった人は、「ご家族だけで大切な方を見送るお葬式」という意味合いで作ったように思います。
家族葬というのは、義理や余計な気遣いなどを排除し家族だけで大切な方を見送る葬送スタイルとして区別をすることが考えられます。